ネガティブ思考アラフィフがアーリーリタイアするまでの記録

アラフィフの金融業界サラリーマンがネガティブ思考と戦いながらも1日も早いアーリーリタイアも目指してもがく日記

リタイアしてからやりたいことってなあに?

週末に私のリタイアについて妻と話し合いました。

以前の記事でも書いたとおり、妻は私の苦しい状況を理解はしていてもリタイアには諸手を挙げての賛成はできないとのスタンスです。理由は、私が無職の状態で家にいることでお互いに気まずくなるのが嫌だから、というものです。

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会話の中で、妻がぼそっと言いました。「やりたいことがあって仕事辞めると言うなら素直に応援できるんだけどなあ」

重い一言です。今までのキャリアを犠牲にしてまでも打ち込みたいことがあるわけではありません。私だって、やりたいことや夢があれば収入の多寡は気にせずその道に飛び込んでいるでしょう。自らの社会性を保つためと必要最低限度の生活費を稼ぐためにはいつまでも何もしないということはないので、辞めてしばらくのんびりしてからは次のステップを考えようとは思っています。しかし、それが何かはほぼノーアイディアです。

一方で、「せっかく辞めたんだからノルマや目標は決めずにそのときどきで好きなことをすればいい。何かをやらねば、と余計なストレスを抱え込むべきではない」とも考えます。なにかをすればいい(I can do)がいつのまにかしなければいけない(I should do)に代わってしまい独りよがりで自分を追い詰めてきたのが、今までの私です。

しかし、妻は「仕事や確かに嫌だけど、仕事をしないと社会の中での自分の居場所がないでしょ?」という考え方をします。金ではなく、自分の存在意義ということでしょうか。もう一つ現実的な見方として、仕事して脳を使わないと早くボケそうだ、とも言っています。決して私を追い詰めたいわけではないがなにもしないのはどんなものか、とも言われました。

自己実現でやりたいこととまでは言わないでも、趣味的な要素でやりたいことと言えば、のんびり読書三昧と旅が思いつきます。しかし、読書や旅のために辞めるというのは妻に対する説得力に欠けますし(ブログを書いて稼げているなら別なんでしょうけどね)、予算には限度があります。

自分の分だけでなく、妻の資産管理も私が行っています。といっても使う時間は半年に一度数時間程度です。暇を持て余しそうです。

 

リタイアした後のやりたいことはなければいけないのか、やることを探さなければいけないのか。難しい問題です。

 

妻からは、辞めた後に打ち込むこととしていくつかのアドバイスがありました。それらの案が実現可能か、また、少なくても向こう数年は楽しく取り組めそうか、考えてみたいと思います。

妻がリタイア を認めてくれない

これまで何度も書いてきたように、仕事を辞めてセミリタイア 生活をおくることを目標にしています。そして今は、人生何度目かの辞めたいピークがきています。早く仕事を辞めて、心のリハビリ期間を過ごしてから次のステップを考えたい、そう思っています。

 

しかし、私の妻がリタイア生活を認めてくれないのです。

 

ちなみに私の妻ですが、新卒で入社以来ずっと同じ会社(上場企業)に正社員として勤務しており、当然転職経験はありません。毎日「仕事が嫌だ」と言いながらも、辞めようと思ったことはないそうです。定年まで働くものだと思っているので、アーリーリタイアは想像すらできないようです。

 

贅沢さえしなければ妻一人の収入だけでもなんとかなりそうです。そんなわけで、ありがたいことですが、収入が反対の主な原因ではありません。

 

妻曰く、「家にいられるのが嫌」だそうです。妻もコロナ禍の中、週の大半を在宅勤務しています。仕事でイライラしているときに横で呑気にお菓子を食べられていたり昼寝をされていると不機嫌になってしまいそうだから、とのことです。

 

在宅勤務でなくても、自分が出勤するときにまだ寝ていたり、疲れて帰ってきたらリビングでゴロゴロしていたら腹が立つかもしれない、とも言われました。その逆で、私が家で話し相手もなく日中を悶々と過ごしていることで自分が帰ってきたときに八つ当たりされるのも嫌だ、だそうです。

 

そういう小さなストレスの積み重ねで夫婦の関係がおかしくなる可能性があるから賛成できない、ということでした。

 

私も毎日ゴロゴロしているつもりはないんですけどね。日中に何をするかのアイディアはいくつかあるので説明はしたのですが、やはり賛同は得られず。

 

私が仕事で辛い思いをしていることは彼女も理解してくれてはいるのですが、だからと言って私が毎日家にいるのかと思うと、諸手を挙げて賛成ということにはならないようです。

 

そんなわけで、妻を説得できる材料はなく、どうしたものかと途方に暮れています。

 

家族持ちでセミリタイア した諸先輩方はどう説得したんでしょう。経験談を伺いたいくらいです。

ビットコイン売りました

実はビットコイン持っていました。仮想通貨には興味はなかった(今もないです)のですが、2017年のバブルと「億り人」続出のニュースを見て、試しにビットコインとめぼしい仮想通貨をいくつか2018年3月頃に買ってみました。その後はご存知のように相場が低迷、私自身も残高がいくらあるかも把握しないまま放置していました。

 

今年になり、イーロン・マスクビットコインをドカ買したことで価格が急騰したとのニュースを見て久々に残高をチェックしたところ、倍まではいかないけど利益が出ていたので、全部売却してしまいました。

 

正直言って残高管理すらしていなかった資産ですので、このまま忘れてさらなる価格上昇を目指してもよかったのかもしれませんが、持つことすら面倒くさいと思ってしまい、イグジットしようとした次第です。

 

理由としては、ビットコインというか仮想通貨を好きになれなかったことがすべてでしょうか。投資に好きも嫌いもないのかもしれないのですが、数年単位で向き合う対象なので、サイトにログインして「今日はいくらになってるかな?」と確認したくなるくらい気になる存在でいてほしいです。でも、ほぼほぼ放置していていました。なんででしょうね。これは要分析です。

 

一応は金融機関の端くれにいますので、今いる会社や業界と比較すると、仮想通貨業者のリスク管理に疑問を持つことが今でも多いです。コインチェック事件の頃から比べればはるかにマシですが、それでも「甘いなー」と思うことが多々あります(これは個人の感想です)。資産を預ける先として信頼しきれないことも、投資額を増やす気になれなかった要因かもしれません。

 

今回は販売所を使ったのですが、売買のマージンが大きすぎと感じたことも、取引を止めようと思った要因です。相場が上がり下がりすることに我々は一喜一憂しますが、結局儲かるのはマージンを取る販売所だけではないのか、と思ってしまったのです。残高にはその時の市場価格で表示されますが、売却した価格を見るとマージン分ががっつり減っています。それも思ったより高額でした。ひょっとしたら取引所経由の売買であればより有利な価格での約定となったのかもしれませんが、気づいた時には全て売却していました。そのカラクリを認識したところで、改めて購入しようとする意欲は完全に消えました。

 

こんなことでは億り人にはなれないかもしれませんね。でもリスクを取るべき場所が違うよなあ、というのが結論です。

楽しいことをしよう(2021年2月カウンセリングのまとめ)

月一度のカウンセリングがありました。

 

実は最近、定期的にやってくる「なんでもいいから早く辞めたい」発作が起きていて、職場にいても楽しくなく、仕事には身が入らず、無職になってからの資金計画の計算ばかりしています。

 

そんな話を一通りしたところ、カウンセラーの先生から、「楽しいことをすることを考えませんか?」と提案がありました。先生曰く、私のようなアラフィフになるとモチベーションややる気では仕事に前向きになることは限界があり、自分が楽しいと思う仕事を手掛けるしかないとのこと。今の職場・環境で、自分が楽しめる仕事を作り、行うことで自分の頭の中の快感度をあげるようにしましょう、とのことでした。決して、今のつまらない仕事をやめて楽しい仕事に転職しましょう、という趣旨ではありませんでした。

 

私はもとから対人関係が苦痛で主業務である他部署との調整ではいつも死にそうになっているのですが、一方で一人で黙々とする仕事は苦になりません。調査レポート作成やExcelでのデータ分析なら徹夜しても平気です(これは大げさですが)。

 

実際には嫌な業務が全て消えることはないでしょうが、楽しい(苦にならない)業務にフォーカスしていくことを考えようと思います。 

 

それから、「心の平穏を保つためにしているありますか?」とも聞かれました。資金計画の計算をして「これならなんとかなりそうだ」と考えてはいますが、これは心の平穏とは違うようです。瞑想や深呼吸を意識して日中に行うようにしないといけないですね。精神的な活動だけでなく、体も動かしましょう。運動している間は、運動に集中できるので頭の中のモヤモヤが消えます。このコロナ禍の中でなにがいいんだろう。考えます。

 

確定申告2021(還付金返ってきました)

昨日付で還付金が指定口座に振り込まれていました。2月6日にオンライン申告して24日に返ってきたので、約3週間というところですね。

 

毎年、ふるさと納税の寄付控除で戻ってきた還付金をもとにさらにふるさと納税をする永久ループをしています。今年も早速ふるさと納税することにします。

 

とはいえ肉を食べるには限度があるし、野菜や新鮮な魚だと食べきれないし、米はもともとそんなに食べないので、最近はお礼の品はお酒にしています。還元率ではもっと割の良いお礼の品はあるのでしょうが、その地域の品を楽しむことを趣旨としているので、いくらあっても困らないお酒でいいのかなあ、と。すぐ無くなってしまうのは別の悩みですが・・・

 

還付金は銀行振込にしています。ネットでちらほら見かける噂に、「税務署に銀行口座を教えると税務調査で容易に金の出入りが把握されるので、郵便局で受け取るに限る」というものがあります。本当なんですかね? すでに振り込んでもらうメインバンクにはマイナンバーを申告しているので、税務署は容易に残高を把握できそうです。ついでにいうと証券会社にもマイナンバーを申告しているので、銀行口座に入っている収入(給料)だけでなく、資産運用先である証券口座の動きも既に税務署につかまれているも同然です。

 

さらに身もふたもないことを言うと、税務署に隠したいほどの収入や資産があるわけではないので、今さら振込口座と称してメインの銀行口座を知られたところで大勢に影響はないというところですね。残念。

必要なことはカーネルおじさんから学んだ

KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)が子供の頃から大好きでした。肉屋で惣菜として売っていた唐揚げとは違う独特の風味とジューシーさ、都会に出ないと食べれない希少性など、特別感あふれる食べ物でした。「いつかミニバーレルを独り占めして食べてやろう」と思っていた子供の頃の夢が容易に叶う収入がある今では、チキン2ピースも食べたら胸焼けしてしまいます。世の中ままなりません。

 

余談ですが、KFCが好きすぎて大学の就職活動で日本ケンタッキー・フライドチキンに応募したくらいです。当時はまだカーネル・サンダース(以下「カーネルおじさん」)から直接指導を受けた人がいて、面接時にカーネルおじさんから指導を受けた時のエピソードを聞かせてもらえたのはいい思い出です。だけど、自分にはバイトを使いこなす店長は無理だなと就職は断念しました。

 

そして、KFCの創設者カーネルおじさんの生き方から自分のキャリア像に大きなヒントをもらいました。

 

詳しい話は日本ケンタッキー・フライド・チキンのウェブサイトからダウンロードできる伝記を参照いただきたいのですが、カーネルおじさんはけっこう波乱万丈な人生を歩んでいます。

https://japan.kfc.co.jp/tale/note.html

1890年 生まれる

1904年(14歳)学校をやめて農場の手伝い

1906年(16歳)陸軍入隊

1907年(17歳)除隊。以後、鉄道の機関車修理工、ボイラー係、機関助手、保線区員、保険外交員などを40以上の職を転々とする。

1929年 大恐慌。ニコラスビル(ケンタッキー州)で経営していたガソリンスタンド倒産

1930年 9月、コービン(ケンタッキー州)にガソリンスタンドを開業。後に食堂とモーテルを併設。目玉料理はフライドチキン

1935年 州知事から「カーネル」の名誉称号を受ける。

1939年 オリジナル・フライドチキンの製法を完成。コービンの食堂とモーテルが焼失。

1941年 コービンに147人収容の大レストランを再建。

1952年 最初のフランチャイジー

1956年 近くに建設されたハイウエーのために客が激減し、レストランを7万5000ドルで売却。

注目→チキン調理法のノウハウをフランチャイズ化することを思いつき、全米を巡る

1980年 死去

日本ケンタッキー・フライド・チキンのウェブサイトの掲載の略年譜をもとに作成) 

 

なかなかの波瀾万丈ですよね。しかし素晴らしいのは、逆境でもめげずに次のステップに進んでいること。そして、むやみに未知の世界に飛び込むのでははなく、自分の手持ちのスキルの中から次のステップを選んでることです。特に65歳でレストランを手放し無一文になった時には、「そうだ、俺にはフライドチキンがある! 自分で売るのは限界があるけど、このレシピ欲しい人はたくさんいるはずだから作り方教えればよくね?」とフランチャイズ展開を思いつきます。僕ならすっかり意気消沈して生活保護もらってます。

 

そんなカーネルおじさんの人生から学んだのは、先のことはわからないから毎日できることを頑張ろう、そしていざというときには自分のキャリアを振り返って使えるスキルを意識的・無意識を問わずストックしておこう、ということです。

 

キャリアプラニングではよくあるアドバイスとして、「5年、10年後の自分をイメージして成長プランを作ろう」と言いますけど、私はその考え方にずっと違和感を持っていました。明日のこともわからないのにそんな先のこと考えて行動できないよ、と思ってしまうのです。実際、10年前の自分から見て今の自分は全くの想定外の場所にいますし、そもそも新卒で最初の会社に入った時は定年までこの会社にいるもんだと思っていたのに、気がついたら6社目です。ましてや、2010年に、1年後に大震災、10年後にコロナで社会のあり方が一変してそれまでのビジネスモデルが崩壊すると予測できた人はいないですよね? 

 

そんな不確実な未来で自分のあり方を想像して不確かなプランを作るよりも、日々コツコツと与えられたタスクをこなして経験値を上げてスキルを身につけ、路線変更を迫られたときにはストックされていた自分のスキルを時代のニーズに当てはめるようにしておくことの方が私には性に合っているようです。

 

実践できているかどうかはわかりません。ただ、毎日嫌々言いながらもやるべきことをやっているだけです。

 

そんなカーネルおじさんの口癖は「決して引退を考えずにできるだけ働き続けろ」「人間は働きすぎてだめになるより、休みすぎて錆付きだめになる方がずっと多い」だったそうです。アーリーリタイア思想の真逆ですね(汗) 

 

 

 

個別株での資産運用は?

今のところ、株での資産運用はインデックスファンドのみで、個別株への投資はしていません。一番大きな理由は、個別株の売買は会社に申請する必要があり手続きが面倒くさいのと月単位の最低保有期間があるので売り時期を自分の一存だけでは決められないため投資としては不適格だということですが、それ以外にも理由がいくつかあります。

会社の情報を調べる時間がない

株式投資の手法は大きく分けてテクニカル分析ファンダメンタル分析という手法がありますが、個人的にはファンダメンタル派です(なぜテクニカル派ではないかは後掲)。ファンダメンタル分析を進めていくには対象銘柄(会社)の情報を精査する必要がありますが、納得いく分析をするには時間がかかり、平日昼間は仕事をしている身で思うように分析する時間が取れない、すなわち納得いく売買ができそうもないのが、個別株取引をしない理由です。

会社は嘘をつく

個々の会社の分析は有価証券報告書等の当該会社が発表している一次資料がメインの材料となりますが、最近の例では東芝オリンパスのように、会社が虚偽の情報を発表することがあります。そして、会社ぐるみで嘘をつく場合、発表の同時期にリアルタイムでその嘘を見抜くことは不可能です。現に東芝でもオリンパスでも虚偽報告が明らかになるまで数年かかっています。そして、嘘がわかったときには、株価は一気に下落します。

そんなことは一部の歪んだ会社だけと信じたいのですが、自分が頑張って稼いだ金を適当な情報を流す会社に投資することはしたくないです。そして、そんな会社を見抜く能力がないので、「君子危うしに近寄らず」で個別株投資はやめておこうと考えている次第です。

「嘘をつく企業がいる市場にインデックス投資することはどうなのか?」と聞かれそうですが、全体としての市場の健全性は少なくとも日本や先進国では保たれていると考えています。一部の企業の虚偽報告のせいでインデックスにも影響が出るかもしれませんが、個別株に投資するよりも影響は少ないはずです。

そして、もし市場の健全性に疑いが出てきたら、その市場を対象としたインデックス投資はやめるつもりです。

テクニカル分析ではプロに勝てない

東証だけでなく世界中の市場を席巻しているのは、ヘッジファンドを中心としたプロによる、最先端の金融工学を駆使して作ったアルゴリズムに基づく高速取引です。東証では、コンマ6桁秒の単位で売買を行うと聞いたことがあります。

そんなところに、金融工学の知識ゼロの素人が古式ゆかしいローソク足移動平均線でトレンドの変化を見極めようとしても、勝ち目はありません。おいしいところは全てアルゴリズムに持っていかれてしまうでしょう。

そんなわけで、テクニカル分析には手を出さないことにしています。

(あくまでこれは勉強が足りない私の意見です。テクニカル分析の優位性を教えてくれる人がいれば嬉しいです)

 

とはいえ、念願のリタイアができた暁には、ボケ防止と実利を兼ねて個別株投資をしたいものです。そのための種銭も用意していかなきゃいけないですね。