個別株での資産運用は?
今のところ、株での資産運用はインデックスファンドのみで、個別株への投資はしていません。一番大きな理由は、個別株の売買は会社に申請する必要があり手続きが面倒くさいのと月単位の最低保有期間があるので売り時期を自分の一存だけでは決められないため投資としては不適格だということですが、それ以外にも理由がいくつかあります。
会社の情報を調べる時間がない
株式投資の手法は大きく分けてテクニカル分析とファンダメンタル分析という手法がありますが、個人的にはファンダメンタル派です(なぜテクニカル派ではないかは後掲)。ファンダメンタル分析を進めていくには対象銘柄(会社)の情報を精査する必要がありますが、納得いく分析をするには時間がかかり、平日昼間は仕事をしている身で思うように分析する時間が取れない、すなわち納得いく売買ができそうもないのが、個別株取引をしない理由です。
会社は嘘をつく
個々の会社の分析は有価証券報告書等の当該会社が発表している一次資料がメインの材料となりますが、最近の例では東芝やオリンパスのように、会社が虚偽の情報を発表することがあります。そして、会社ぐるみで嘘をつく場合、発表の同時期にリアルタイムでその嘘を見抜くことは不可能です。現に東芝でもオリンパスでも虚偽報告が明らかになるまで数年かかっています。そして、嘘がわかったときには、株価は一気に下落します。
そんなことは一部の歪んだ会社だけと信じたいのですが、自分が頑張って稼いだ金を適当な情報を流す会社に投資することはしたくないです。そして、そんな会社を見抜く能力がないので、「君子危うしに近寄らず」で個別株投資はやめておこうと考えている次第です。
「嘘をつく企業がいる市場にインデックス投資することはどうなのか?」と聞かれそうですが、全体としての市場の健全性は少なくとも日本や先進国では保たれていると考えています。一部の企業の虚偽報告のせいでインデックスにも影響が出るかもしれませんが、個別株に投資するよりも影響は少ないはずです。
そして、もし市場の健全性に疑いが出てきたら、その市場を対象としたインデックス投資はやめるつもりです。
テクニカル分析ではプロに勝てない
東証だけでなく世界中の市場を席巻しているのは、ヘッジファンドを中心としたプロによる、最先端の金融工学を駆使して作ったアルゴリズムに基づく高速取引です。東証では、コンマ6桁秒の単位で売買を行うと聞いたことがあります。
そんなところに、金融工学の知識ゼロの素人が古式ゆかしいローソク足や移動平均線でトレンドの変化を見極めようとしても、勝ち目はありません。おいしいところは全てアルゴリズムに持っていかれてしまうでしょう。
そんなわけで、テクニカル分析には手を出さないことにしています。
(あくまでこれは勉強が足りない私の意見です。テクニカル分析の優位性を教えてくれる人がいれば嬉しいです)
とはいえ、念願のリタイアができた暁には、ボケ防止と実利を兼ねて個別株投資をしたいものです。そのための種銭も用意していかなきゃいけないですね。