ネガティブ思考アラフィフがアーリーリタイアするまでの記録

アラフィフの金融業界サラリーマンがネガティブ思考と戦いながらも1日も早いアーリーリタイアも目指してもがく日記

休んだ話(その2)

休んだ話(その1)の続きです。

shu-u1.hatenablog.com

 

そして年明けの出勤初日。「嫌だなー」と思いながら頑張って出勤し、一日机に向かってたのですが、自分の限界を突破してしまったようです。翌日、布団から出れませんでした。上司に「熱があるから休ませてほしい」となんとか電話し(出勤初日に喉がイガイガしていたせいでマスクをしていたため簡単に信用してくれました)、週末まで何をするともなく寝ていました。そのとき初めて、「休職したほうがいいのかもしれない」と考えました。

そして土曜日。診察の日です。私は先生に「もう限界です。会社に行けません」と言いました。先生は何問か質問した後に私に告げました。「まだ大丈夫です。出勤してください」

私は絶望の底に叩きつけられました。自分を救ってくれると思っていた先生から、まさかの死刑宣告を受けたのです。

診察の後に、当時付き合っていた女性と待ち合わせをしていました。先生からの告知内容を知った彼女は私にこう言いました。「だったら医者を変えてみたら? 自分でおかしいと思っているのにまだ大丈夫と言うのは変よ」

私にはない発想でした。診断を求めて病院を渡り歩く人がいるとは聞いていましたが、自分がそうなるとは考えてもいませんでした。しかし、当時の私には彼女のアイディアが一筋の光のように感じられました。セカンドオピニオンを聞いてみよう。それでまた「まだ大丈夫」と言われたらきっと大丈夫なんだ。そう考えることにしました。

そして週明けの月曜日。また1日休みをもらい、職場のそばにあった精神科に行きました。行くのは初めての医者でしたが、他に知っている医者はなく、探す気力もありませんでした。事前予約なしで当日に診察を受け付けてくれました。

診察の後で先生はおもむろに言いました。「これはまずいですね。今日からすぐ会社を休んでください。2ヶ月は休む必要があるとの診断書を出します」

希望をしていた診察結果でしたが、目の前で言われると、どう受け止めていいかわからず、ただ戸惑うだけでした。自分の想いと矛盾するようですが、会社に行かなくていいイコール社会からの脱落、のように受け止めたのです。その一方で、ホッとして気分になったのも事実です。

とはいえ診断書は出ました。私は問題の上司とは別ラインの上司(私は2チーム兼務になっていました)に電話し、実は医者から診断書が出て出勤するなと言われた、と伝えました。会社近くの喫茶店でこの上司に診断書を渡してそのまま帰り、翌日に人事から連絡があってそのまま2ヶ月休むことになりました。

 

その3に続く

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