ネガティブ思考アラフィフがアーリーリタイアするまでの記録

アラフィフの金融業界サラリーマンがネガティブ思考と戦いながらも1日も早いアーリーリタイアも目指してもがく日記

休んだ話(その1)

過去に二度、どうにも出勤できなくなって仕事を休んだことがあります。両方とも二ヶ月休職し、復職しました。「抑うつ」との診断でした。
 
一度目の原因は今振り返ると思い当たる節があります。理不尽上司のパワハラです。罵詈雑言を浴びせられたとか暴力を振るわれた、とかではなく、部下ができない高いレベルの成果を求め、できなければ「なぜできない」とミーティングでチクチクと言う、「あいつは能力が低い」とあちこちに触れ回る、といった行動を取っていました。その上司のチームには私の他に2人の同僚がいましたが、2人とも嫌気がさして退職し、残された私に風当たりが強くなって私も倒れた、というわけです。
 
上司の上司(部長)はこの状況をわかっていたようです。もともとは同僚2人だけが部下として仕えていたチームに私は送り込まれました。同僚への風当たりを分散させるために私を送り込んだのか、私なら上司に対抗できると思ったからか、それとも私は捨て駒として「潰れてもいいや」と思われていたのか、今となってはわかりません。とにかく、チーム内の状況を把握していたにも関わらず、部長はこの上司への対策を講じるのではなく、「あいつら(同僚2人)ではダメだ。まともな奴がほしい」という上司の願いを受けて私をチームに送り込んだことは事実です。
 
実はそれまでは、私は自分ではメンタルが強いと考えていました。周りに休職する人もいましたが、まったくの他人事で「休むくらい大変なことってあるのかなあ」くらいにしか受け止めていませんでした。
 
それが、通勤が憂鬱で、職場の自席に座っているだけで気持ちが悪くなり、胃が強張って食事ができなくなりました。誰かのお土産でもらった饅頭を、食べる意欲がないので引き出しに入れたままにしてしまい、カビを生やしたこともありました。仕事のストレスが原因であるとはわかっていましたが、どうすべきかわからず、日々鬱々としていました。
 
そんなとき、とある人の勧めで心療内科を受診することになりました。それまでは自分の不調がメンタルのせいだとは念頭になかったので、精神科や心療内科に行くことには抵抗があり数週間悩みました。しかし不調は続くので、最終的に「それで症状が治るなら行ってみるか」と割り切って行くことにしたのです。
 
クリニックの先生は投薬に頼るのではなくカウンセリング的手法で問題解決を図る手法をとっていました(と振り返るとわかります。当時は先生の手法を評価する術がありませんでしたが)。結構人気の先生で月一度の通院の予約が精一杯でしたが、三ヶ月ほど通いました。しかし、体調が良くなる実感はありませんでした。睡眠導入剤はもらえましたが職場にいるときの不安感は消えず、食欲もありませんでした。
 
そうこうしているうちに年末休暇になり、不安感は消えないながらも仕事から離れてゆっくり正月を過ごしました。

 

(その2に続きます)

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